製作記その9 完成! と嘆き…。

 

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERAKONICA MINOLTA DIGITAL CAMERAImage257KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERAスピーカーユニットと保護ネットを取付完成! まだ接着剤の香りムンムンだけど。

右は15インチ1発でユニットは15BXで今は製造されてないベース用フルレンジユニットでイチバン強力な奴。アメリカってのはそこいら辺が奥深い国で調べてみると社外品でリコーン・キットが販売されているのでまだまだ使える。70〜80年代のコルベットやムスタングなんかでも純正・社外品で完璧レストアで来てしまうからね。

シャーシとマグネットは半永久的に使えるわけだから消耗品のボイスコイルとコーン紙さえ手に入れば良い訳だ。アメリカからキットを購入しても日本でリコーンする半額で済む。

左は10インチ×2で15インチの箱と同サイズ。10インチ2発と15インチ1発では理論的にコーン紙の面積・効率は同じになるので同サイズにしてみた。この画像でユニットは10BXだがライブ中コーン紙がバラバラにハジケ飛んでしまったので今は在庫で持っていたForce10が入ってる。

3台完成で一段落。18インチが一回り大きいのが良く判るでしょ? 工場内で早速テストしてみる。まだ共鳴管(可動式)の調整等は出来てないが箱鳴りをしっかり抑え込んだハイレスポンスな音!ホワイトバーチ24mm合板は無駄では無かったー(涙涙)。エコモクさんありがとーっ。
EVX180Bはフルレンジではなくウーファーで、上は1khz位までだが、ピーク入力で 1200wまで耐える頼もしい奴。

スピーカーと言う物はパワーアンプがしっかりとしていてダンピングを制御出来ていれば許容入力を超えてもそうそう飛ぶ物では無い
つまりボイスコイルがちゃんと前後していれば底を打った時の「パカーン」てな音はするが案外大丈夫な物だ。
問題は歪んだ入力等で、コーン紙がよじれたりするとボイスコイルがマグネットと擦れてしまい焼切ってしまうのだ。「歪んだ」といっても大まかに2種類ある。ひとつはファズ等のエフェクターで意図的に歪ませた場合。これは演奏者がコントロール出来るものでそんなに危険な物では無い。
が、アンプへの電力の供給が落ちて駆動が不安定になるとダンピングファクタ等の基本性能を発揮できず歪みが生じてしまう。 また直流が流れてしまったりするとイッパツでユニットはお釈迦になる。

ユニットがすっ飛ぶ時はほとんどそんな場合で「今日は電圧低いな〜」なんて時だ。
「音が出ればいいでしょ」なんて考えの店が多過ぎるよね、日本は。こっちは家電持ち歩いてる訳じゃないんだからしっかりとした電源を用意しておいて欲しい物だ。電設工事なんて大した費用は掛からないんだから。これは費用的な問題では無く電気、楽器、音楽的無知の問題
電源に余裕が有ればこちらも音量を上げずにクリーンで抜けの良い音が出せる。結果消費電力は下がる。それはもちろんP.A.システムにも言えることで、ライブ後半フェーダーを突いて盛り上げようとしてるが電圧不足でアンプが駆動せずセパレーションが悪くなって歪んだ嫌な音になり、音量を上げれば上げる程パワー感は下がって行く…なんて場面のなんと多いことか。

まぁそりゃ生音聴いて「コレは57で近接」とか「コンデンサでややオフ気味」なんてごく当たり前の事さえ出来ず、回線立ち上げてフェーダー上げるだけ、位相コントロールも出来ずブルースだろうがヘビメタだろうが潰れたドカドカのミックスしか出来ないへっぽこオペレーターには電源の話しをしても解ったような生返事だけで実は何も解ってはいないのであろう。

IMGP0388次回は紙製ツイーターGⅢ-EXの製作記だよー。