王道Made In Japan 日の出光機製作所の仕事

先ずはこの輝きを見て欲しい。美しいでしょ? いくら上手にメッキをかけても地金の仕上精度が良く無いとこんなにぴっかぴかには成らないってもんだ。
この滑らかな曲線と艶やかさを見ただけで「御主出来るなっ!」となる。

小さなパーツに信念と誇りを凝縮し削り出す。う~ん正に日本製造業の実力。
もちろんその精度は見た目だけでは無いのだ。
先ずジャックに挿すときの感覚が違う。まったく違う。スゥーっと入ってカチッと噛む。
このスゥー&カチッが実に気持ち良く、ほんの僅かな引っ掛かりも感じ無い。


高周波は導体の表面を伝って行く。カッターの刃先でほんの少し擦ってしまった目に見えないような傷でもデータに乱れが出てしまう。
人間の可聴範囲を遥かに越える高周波を扱う通信機器コネクターの分野で永年に渡り培って来た技術屋魂が美しい仕上がりに込められている。この挿入感のためだけでもこのプラグを使う価値が有る。


楽器からアンプへの伝送経路は出来るだけ接点が少ない方が良いのは誰にでも理解出来るだろう。
「俺はシールド1本だから!」と言う向きの方も安心して居られませんぞ!
何故なら接点は目に見えないところに潜んで貴方のプレイから貴重なデータをむしり取っているのだ。
左の画像は最もスタンダードなメーカーの物。
チップ側、スリーブ側共にハトメで継いであるのがお分かりだろうか?
これがプラグの中に潜んでいる隠れ接点。
シールド1本でアンプに直だ!と思っていても、実は隠れ接点がプラスされている。
楽器のアウト+隠れ接点+隠れ接点+アンプのインと合計4カ所の接点と言う事になる。(チップ先端もはめ込んだりしてる場合もあるので、隠れ接点は更に増える)

エフェクターを4個繋げれば普通接点は8カ所と思うだろうが、隠れ接点が有るとその数は倍になってしまうと思った方が良い。

対して日の出製は全てひとつの素材からの削り出し。
チップ、スリーブ共に継ぎ目は無い。正真正銘無接点プラグなのだ。


日の出光機製作所は小回りと言う点でも大変ありがたい。希望のケーブルとの組合せで小ロッドでもオーダーに応じてくれる。
「テレキャスターにL型プラグが使えない。」と言うユーザーからの言葉にヒントを得て製作されたプラグがこれ!
奥まったテレキャスのアウトプットに対応したL字プラグ。
エフェクト・ループの1段引っ込んだジャックに苦労していた私も「これ使えるかもよ。」と試してみたらピッタンコ!

 

 

 

 

 


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他にもベーシスト山内薫氏のアイデアでこんなグッドな使用法も!
ペダルの構造上普通のL型だとプラグが当たってしまうのだが、テレ用L型だと上手く避けてくれる。
グッドリッチのペダル使っている人には「その手が有ったかー!」の朗報ね。


電気を使ってアンプリファイドする以上、それぞれ機器の接続に接点は避けて通ることは出来ない。1回線プラグ交換するごとに、確実にクオリティが向上するのが判る。日の出製品を使って見て、プラグは想像以上に大きなファクターだったと実感させられた。

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