世界的に見てもかなりのシェアを誇る日本製GOTHOこと後藤ガットのブリッジはSugiのベースにも採用されている。
私の物は2本ともご覧のようにテールピース部に弦を外す切り欠きの無いタイプで、切り欠きの有るクイックチェンジ・タイプとはかなり響きが異なる。
精度の点では他を圧倒するメイド・イン・ジャパン。しかし「故に」の弱点も有る。
それはイモネジ。サドルの高さを調整し、弦の振動をブリッジに伝える小さくても重要なパーツなのだが、精度が良い余りにスムーズ過ぎて動きやすいのだ。フェンダー等のプレスしただけのシンプルなブリッジでもよく起こる問題なのだが、作りの甘さから来る、あの「なんとなく引っ掛かる感じ」が幸いして半固定的な感じになっている場合も有るが、製品ごとのバラつきとも言える範疇。
本番前に弦を交換しオクターブ・ピッチもアクション調整もOK! で、「なんでこんなに弾き難いの…? なんで音歪みだすの…?」と激しくプレイする最中にふとサドルを見るとイモネジが落ち込んでベタベタに弦高が下がりピックアップに弦が触れていたりする。
そこで登場するのがネジロックなのだ。
完全に固まらない接着剤とでも言うか、これをネジにほんのちょいと流し込むとイモネジの勝手な行動を防げる。
接着剤との違いは使用後もネジを回そうと思えば回せると言う事。ちょっと固くなってるけどね。ホームセンター等でも売っているけれど容量の大きいのが多いからもったいない。
イモネジ1本にほんの1/3滴くらいでいいからね。プラモデルやラジコン等を扱っている店に行けば少量の物が手に入る。もう30年も使っているが、4ml入りの物がまだぜんぜん残っている。
ご覧のアロンゆるみ止めは赤いタイプ。他にも青いタイプも有るようだ。
サドルのイモネジだけではなくオクターブピッチを調整するテールピースからのネジにも脱落防止で使えるよん。
ただくれぐれも付け過ぎには注意ね。あんまり固くなると後で回すの苦労するから。ほんのチョイで大丈夫だから。