MADE IN JAPANの威力 MOGAMIケーブル

IMGP3280初めてモガミを知ったのは25年前、L.A.でレコーディング中のことだった。
録音の合間に地元の業者にラック・システムのワイヤリングをしてもらったら、全てモガミのケーブルで作って来た。

L.A.で有名な楽器やに行っても「おい坊や、オマエの国にこんな良い楽器はあるか?」と、日本製の安価なギターを勧めてくる店員達にちょっとへきへきしていたところだったので「ん?日本から来たってのにMADE IN JAPANかよ…。」と、ちょっと不満気だった。

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そう言えばオーダーの時「ケーブルは何にする?」と聞かれたような気がする。
8割が大阪弁の片言英語で「一番ナチュラルで抜けの良いので、ブランドは何でもいい。」と伝えた覚えがある。

当時はLAメタル全盛期、モトリークルーやスキッドロウ………そんな轟音バンド全盛の中でモガミをチョイスしてくるとは。
ふとレコーディング中のスタジオを見回すとモガミのケーブルがいろんなとこで使われていた。
IMGP5293システムを改める度にケーブル類は一新するのだが「取り敢えずベルデン」にふと疑問を感じた。
ベルデン9395とモガミ2524で比較テストをしてみたら…。あ〜らまぁ!2524の方が全然好みじゃないの! ではベルデン8422とモガミ2534では……あらららまぁ!やっぱ2534の方が好きだわわ。スズメッキされていないプレーンな銅線がキラキラで気持ち良く、ワイドレンジなサウンドを提供してくれる。しかも国内だとモガミの方が価格が安い。
んにゃーーこりゃ総取っ替えだわ。
と、現在は特殊な用途を除いてモガミでワイヤリングしている。

ラック内のワイアリングには2534を使っているのだが、シースのカラーが10色あり系統別に色分けできて大変便利である。センド系はグリーン、リターン系はパープル、ローパス・アウトはホワイトでフルレンジは黒…なんてね。薄暗いステージでのセッティングもかなり効率アップしたし、何より配線ミスがほとんど無くなった。

最後の決手はスピーカー・ケーブルをIMGP33703104に換えた時の衝撃!スピコンの配線から変えたのでかなり面倒だったがその解像度とパワー感に驚いた!「今まで何だったんだ…。」としょぼくれる気持ち以上に余分なツマミをいじくり回す必要が無くなった事への喜びが大きい。

そしてモガミ・ケーブルに総じて言えるのは作業性が非常に良いことだ。
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